プロローグ

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涙をふき遺体と化したコリンを見た。 「コリン...お前は確か、子供二人と嫁さんがいたよな...悲惨だ。これからどうなるんだろう...」 新しい実験台の1人を抱き上げた。息はしているが起きない。きっと私達が作った特製の睡眠薬を飲ませられたんだろう。 悲しんでいる部下に命令をした。 「今から子供に未生物の細胞を融合させる。一つ言う私達はコリンの意志を決して忘れてはならない。コリンの存在を忘れてはいけない」 「...はい!てか、先生2つ言うこと言ってますよ」 ドッと笑いが起きた。一瞬だけだけど幸せだなーと思った。   今抱いている子は幸せそうだ。この子は一生目を覚まさないのかもしれないのに。
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