プロローグ

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もし、あのアザが実験でのものならモナはどうなるんだ。 この実験でどうなるかはまだ誰も知らない。 実験室の扉を開けると子供の遺体が複数あった。 「先生これは...?」 先生はなんともいえない表情をしている。 「一応実験成功だ。子供のうち何人かは無事に目を覚ました。実験前とは変わらない政府に伝えたら一旦家に帰らせろと命令が下った」 「この実験の中でモナ・ネリオンという者はいませんでしたか?」 「ああ、いた。コリンと同じ名だがもしかして娘なのか?」 「...はい。モナは首にアザができてました。大事な友人の娘になんてことをするんですか!」 俺は自分の子でもあるかのように怒った。 「本当にすまない。未来のあの子たちはどうなるかわからないだが、これはあの子たちの宿命だ。私も自分自身の宿命を実行する」 先生は実験室の窓を見た。 ドラゴンがいる。南洋の人たちはこっちにも攻めこむようになったのか。これからどうなるんだろう。
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