二章 ペン型時航機

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僕にとっては永く、それでいて濃密な、忘れられない1日を含んだ夏休みも先週で明けた。 キッパリ断られたんだ。それは自分自身に言い聞かせ、理解しているつもり。 けれど気がつけば、僕の目は君を見つけ出し、追いかけ、それ以外を映そうとしないみたい。 女々しいか?笑っちゃうよな。 頭ではわかっている。 わかろうとしている。 でも。 僕の目に映る君はとても可憐で、僕の周りを、鮮やかに彩るんだ。
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