二章 ペン型時航機

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今は昼休みが終わり、5時間目。 教壇には、今年で還暦を迎えるいつかのハゲ頭がいて、いつものようにツラツラとしゃべり続けている。 黒板を使わずにひたすら喋る授業スタイルは、お腹を満たした僕らにとっては子守唄を聞かされてるようで、これまたいつものように大半の生徒が夢の中だ。 僕の周りは、意外と真面目なカズキと、やっぱり真面目なリンさん以外はすやすやと…… あぁ、なんだか僕も―――。
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