転生したら性格が変わっても何も問題ないよね!?

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「名前はなに?」 「名前か...」 少年は少しだけ口角を上げた。 ほんの一瞬。 「捨てたさ、名前など...」 「なっ!?」 私は絶句した。 名前を捨てる... それは自分が自分であるという証拠を捨てたようなものだ。 この少年は自分という存在を捨てたことになる。 「もういいだろう...この先言葉はいらない お前の実力見せてもらうぞ」 少年はひとつの弓を構えてそう言った。 その弓はどこか神々しくしかし、禍々しさもあった。 私はその弓に見とれていた。いや、少年に魅了されていた。 「もういいか?」 「え、えぇ!」 その一言で私は意識を手放しそうになった、なんとかこらえたがいまは、立っているだけでも辛い。 「魔矢生成...属性指定【風】」 そう呟くと少年の手には淡い緑の光を放つ矢が握られていた。 ここで私の直感が告げた。 あの攻撃を受けてはいけない しかし、もう遅かった。 「シュート!!」 少年から矢が放たれた... 地面を抉りながら私に近づいてきた... 私は死を覚悟した... 「ふん、興が醒めた...」 しかし少年の攻撃は私に当たることなく横にそれた 私は何故と思ったが 少年の魔力に当てられ意識を手放した。
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