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秋が抱き着いてきたので、俺は思わず腕を背中に回して抱きしめ返してしまった。
その抱きしめ心地はとんでもなく良い。
秋は細身な外見からは想像がつかない程柔らかい。
鼻を擽る匂いもとても魅力的である。
特にウェーブのかかった長い髪から強く匂うのだ。
その甘い香りを更に嗅ぎたいと、秋の頭を無意識のうちに撫でていた。
「んん…」
高校生にもなって頭を撫でられるのは嫌がられるかもしれないと思ったが、全くその様子はない。
目を細めて気持ち良さそうだ。
「リュウに撫でてもらうのは幸せなのだぁ」
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