77人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
嬉しそうな表情を楽しみながら、秋の頭を撫でる。
学校では大人っぽい雰囲気を纏っていたのだが、今ではその様子は微塵も感じられない。
凜として大人っぽい秋と甘々な甘えん坊の秋。
どちらも魅力的であると言えるが、どちらが秋の本質なのだろう。
「秋様、竜樹様。
到着いたしました」
秋を撫でる手を止めて、窓から外を見るといつもの見慣れた風景が広がっていた。
ただ高級車に乗っているせいか、何と無く違和感を感じてしまう。
「では愛歌。
また連絡するのだ」
最初のコメントを投稿しよう!