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「えっと…」
困ったな…。
こんなに嬉しそうな顔を見ると忘れたなんて言えないよな…。
「ぬ?どうしたのだ?
もしかして私と会いたくなかった?」
少女は俺との再会を喜んでいたが、俺のリアクションが嬉しそうではないのを見て不安感に苛まれてしまったようだ。
「そ、そうじゃなくて…思い出せないんだ…」
「ふぅ…なんだ…」
俺がその少女の事を思い出せないと聞くと悲しむかと思って言わなかったが、会ったのが嫌だと勘違いされたくはない。
こんな可愛い娘と会えて嫌な訳がない。
案の定、少女は不安感はなくなり安堵感に変わったようだ。
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