裏@NTR(左之たんver.)

5/13
106人が本棚に入れています
本棚に追加
/171ページ
幾ら待っても睡魔は原田の所へは来てくれなかった。 明日は昼から巡察。 しかしその前に平隊士に稽古をつけてやる事になっている。 無理やり眼を瞑るが、ビュウビュウと唸る風と、天井を突き破りそうな雨が原田を眠りから遠ざける。 「仕方ねぇか…」 こうなったらとことん部屋で呑んだくれてやる、と開き直った原田は台所へと向かおうと部屋を出た。 しかし… 途中、ソウの部屋の前を通り過ぎようとした刹那… 原田はピタリとその足を止めた。 「…泣き声か?」 雨と風に掻き消され様としてはいるが…微かにソウの部屋の中から押し殺した声が聞こえてきたのだ。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!