可愛いなぁ…可愛いなぁ…

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可愛いなぁ…可愛いなぁ…

 「――という事があったのでした」  ポカンとする日向と可奈美  またフリーズした2人はとりあえず置いといて、お茶を一口  ふぅ。ちょっと長くしゃべったから、少し疲れたちゃった  「いやいやいやいやいやいや!」  「お茶飲んで一息入れてる場合じゃないよっ!真那ちゃん!」  「わっ。びっくりした」  またも叫び出す2人にびっくりさせられてしまった。  「ちゃんと説明したじゃない?今度は何?」  「だから、何?じゃなくてだな」  「えっと、えっとね。じゃあ、わたし達が質問するからそれに答えてくれるかな」  「いいけど……」  いまいち話が進まないので、可奈美の提案に乗る事にする  「まずは、真那ちゃんその人に何かされなかったの?」  「何かって?」  「だーかーら……襲われたりとか。変態的な事だよ」  ああ、成る程。〝乱暴〟な事をされてないかと  「特に何も無いわよ。2人とも耳年増なんだから」  まぁ、年頃の女子の頭の中が桃色なのは仕方ない  「心配した友人に、なんつー言い草だ」  「真那ちゃんって、隙だらけに見えるから」  「……好きだらけって書いたら素敵よね」  我ながら素晴らしいジョークだったけど、日向にはどーでもいいなんて言われしまった  「……まぁ、無事で安心したよ。えっと次の質問。警察とかには」  「言ってないわ」  「だよね」  可奈美に、なんか諦めたようにため息をつかれてしまった。失礼だなぁ  「あとこれは確認なんだけど。有り得ないと思うけど、もしかして……その告白(?)了承してたりしないよね?」  「おいおいカナ。幾らマナでもそこまでバカじゃ――」  「えっ?」  「「えっ」」  三度、驚愕の顔を向けられた  「……いけなかったかしら?」  「真那ちゃん……!」  「バカだ。バカがいる!」  可奈実は沈痛な顔で俯き、日向は茫然とこっちを指差してくる。コラ。人を指さしちゃいけません
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