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「瑞穂ちゃんは、此処にきて冬が始めてだから利用しない手はないでしょ」 もう一度瑞穂は照明に目を向け、照明の色使いやポップな動きから温もりも感じとって再び感嘆の声をあげた。 「よかったな、こんなに喜んでくれる女の子がいて」 ケンは、シェイカーを振りながら、一つ間を開けて座る男性に目をやった。 「うっせェ」 そう言いながらも男性の耳は赤くなっていることに、瑞穂は気がついたが黙ってケンに目をやった。 「瑞穂ちゃん、コイツが照明と音楽の提供してくれてるんだ」 瑞穂は、それを聞いて座る男に話しかけた。 「いま流れているこの曲に歌詞はありますか?私、音楽には疎いのですが、懐かしいような気がするのに、斬新な感じもするというか。落ち着くというか……」 「あ、わかるわかる。何か有りそうで無かった感じがするよね」 初対面で緊張していた瑞穂ではあったが話しに乗ってくれたケンのおかげで、座る男に笑顔を見せた。
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