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しかし日本の社会で暮らし、日本人を利用しているくせに、洪も母も影では執拗なまでに日本人を敵視する。
その考え方がわたしは嫌いだ。
わたしは日本人の血を半分引いている。
日本人の国民性も、この平和で豊かな国自体にも満足している。
中学生になったころからか、母と度々衝突するようになった。
原因はいつも日本という国に対する考え方の違いだった。
自己主張するようになったわたしに対し、母は怒りを露わにした。
歩み寄りの無い言い合いの末、母はその立場を利用してわたしを押さえつけようとした。
それが繰り返される度に、母と一緒に暮らすことへの嫌気が増していった。
母と洪と共に同居していた青山の高層マンションに、洪の粗暴な手下達が頻繁に出入りすることも嫌だった。
わたしが一人暮らしを望んだ理由はその2つだった。
蓮の左手がわたしの胸を揉みしだき、右手が股間に伸びた。
2年前、わたしがまだ中学生の時に、渋谷のセンター街で蓮と出会った。
わたしが15、蓮が16歳だった。
蓮はチームのリーダーで、大勢の不良達を率いていた。
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