第1章の続き

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 しかし蓮はその仲間達と騒いだりはしゃいだりすることもなく、16の少年に似つかわしくないその振る舞いは、チームの中で異質だった。  わたしは、一人だけいつもどこか遠くを見ているようなその冷めた目が無性に気になり、やがて惹かれるようになり、そして蓮の女になった。  わたしにとって初めての男であり、わたしは蓮以外の男を知らない。  その冬のある日、蓮の率いるチームのメンバーが、誤解が元で敵対するチームにリンチを受けるという事件が起きた。  敵対するチームのリーダーは仲間を2人連れ、直ぐに蓮の元へ詫びに来た。  蓮はそれを許さなかった。  一人で3人を叩きのめし、相手のリーダーには全治6ヶ月の大怪我を負わせた。  蓮は少年院へ収監された。  そして半年間の矯正教育を受けて仮退院したのがちょうど一年前の今頃だった。
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