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そして数日間の冷却期間を置き、どちらからともなく元の鞘に収まるのもいつものことだった。
惚れているのかと聞かれれば、正直自分でも良く分からないのだが、まだ2年にも満たない付き合いだが、何か腐れ縁のようなものは感じている。
中卒で新聞屋などしているこの俺の何が良いのかは知りかねるが、6ヶ月の旅行に出ている間も、男を作らずに待っていたところをみると、千里が俺に惚れていることは間違いないだろう。
これから同伴出勤するという千里を、洗面台の前で後ろから抱いた。
鏡に映る千里の少し浅黒い肌から目を反らし、脳裏に焼き付いた小林の真っ白な胸元を思い出して腰を打ち付けた。
そのまま中で放った俺に、千里は何か言いたげだったが、相手にせず集金に向かった。
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