第1話

3/28
前へ
/28ページ
次へ
「立花さん。手紙受け取ってください」 目の前には、少女が三人 名前も知らない 多分、隣のクラスの人達 真ん中の小柄な少女は、顔を真っ赤に染めている (青春してんなぁ…) 告白の場だと言うのに、何とも冷静にぼんやりと考えていた 人気のない校舎裏 運動場から部活の掛け声をぼんやり聞いていると 「お願いします」 っと、私の手に手紙を押し付けると、私と目を合わせることなく走り去って行った 両隣にいた少女達も 「待って」 っと一緒に走って行った 一人ぽつんっと残された 中学に入ってから、何度か女の子に告白されている だけど、何度されても慣れない 緊張はしないけど、居心地の悪さだけ残る 「はぁ…帰ろう…」
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加