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「立花さん。手紙受け取ってください」
目の前には、少女が三人
名前も知らない
多分、隣のクラスの人達
真ん中の小柄な少女は、顔を真っ赤に染めている
(青春してんなぁ…)
告白の場だと言うのに、何とも冷静にぼんやりと考えていた
人気のない校舎裏
運動場から部活の掛け声をぼんやり聞いていると
「お願いします」
っと、私の手に手紙を押し付けると、私と目を合わせることなく走り去って行った
両隣にいた少女達も
「待って」
っと一緒に走って行った
一人ぽつんっと残された
中学に入ってから、何度か女の子に告白されている
だけど、何度されても慣れない
緊張はしないけど、居心地の悪さだけ残る
「はぁ…帰ろう…」
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