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あと数週間で夏休みを迎えようとしていた
蝉が煩い程鳴いている
何もしなくても、汗がジンワリと出てくる
何もしなくても汗かくにに、今私は緊張で寒気を覚えるほど汗をかいていた
(何だ!?何なんだ!?)
目の前にいるのは3年の山田先輩
背も高くて、ちらっと見上げると、大人の雰囲気さえ醸し出している
確か、山田先輩はバレー部のエース…
爽やかな笑顔の先輩
生徒会長も勤めてる
(何故私が呼び出されている?ゆきちゃんじゃないのか?????)
「吉川、俺と付き合ってくんない?」
余裕な感じで微笑んでいる
「はぁ…」
曖昧に頷く
(吉川って言ったな…よしかわ…私だ…)
一人あわわあわあしてしまう
私の頷きを、否定とも肯定とも取らなかった山田先輩は
「まぁ、急がないから考えて置いて」
そいうと、私の返事を聞かずに立ち去った
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