ワインのおいしい村

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ワインのおいしい村があった。 日々を慎ましく暮らしていた村人達だったが、 ある日噂が流れる。 「この村の中に人狼がいるらしい。」 人狼は村人を食べてしまう恐ろしい存在だ。 対策を考えようと集会を開こうとしたが、 一人の村人が言った。 「人狼なんているわけがないだろう。  たかが噂に大げさだな。  俺は帰って寝るぞ。  明日も朝から蒲萄を摘まなきゃいけないんだ。」 この言葉で、この日集会は開かれず、 村人達は家路についた。 そして夜を迎える。
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