双子のパン屋さん

「ママ…それに…トムとムム…ごめんな。パパが体を悪くしたばっかりに店をたたむことになってしまって」

パパは寝床で横になりながら、寂しげに、そして…申し訳なさそうにみんなに話しました。

「いいのよ、あなた！今までずっと働き詰めで頑張って来たんだもの。きっと、神様も休みなさいとおっしゃっているんだわ」

ママは肩をすぼめているパパを励ますように明るい調子でパパに言います。

そんな時、部屋の片隅では、トムとムムは何やら、ひそひそと話していました。