プロローグ

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「チヅ、お願い! しっかりして!」 「ははは、私はもうダメの様だ。可愛い君の顔が見えないよ……」 「貴女がいなくなってしまったら私!」 「……ねぇ、私の事、宇宙で一番愛してくれている?」 「当たり前でしょ!」 「……良かった。じゃあ私の最期のお願い、聞いて欲しいんだ」 「もちろん聞くわ! だから最期なんて言わないで!」 「私を宇宙で二番目に好きな人にして欲しいな。……君には他の誰かを宇宙で一番好きになって欲しい。私では……私では君を幸せに出来ないから。私は……君を不幸に縛る呪いなんかになりたくない! お願い……お願いだから幸せになって…………君はどうか幸せに」 「チヅ……」 「……愛しているよ……イテヨ…………」 チヅは彼女に最期のくちづけを交わした。
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