第2話

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制服があっという間に濡れ、ずしりと重みを増してくる 「恭ちゃん!!」 ゆきちゃんが、驚くほどに力強さで抱き起こしてくれた そして、ずぶ濡れの私を屋敷の中へ引っ張って行く 「え!?」 屋敷の中は、外から想像していたよりも広かった 濡れたまま、ゆきちゃんについていく というより、強引に連れていかれてる 「あ、ご家族に挨拶しないと…」 慌てて、ゆきちゃんに声を掛けるた 「親戚の結納みたいなのがあるから、明日まで誰も帰ってこないよ」 こんな広い屋敷に、たった一人というのに何でもないというように呟いた 連れていかれたゆきちゃんの部屋は、想像していたよりシンプルな部屋だった ゆきちゃんは、真っ白でフワフワのタオルと着替えを私にぐっと差し出すと 「飲み物用意してくるから、着替えて…か、風邪引くといけないから」 有無を言わさず、押し付けて部屋を出て行った 手には自分の着替えも持っているから、違う部屋で着替える様だ とりあえず、従うことにした 「えっと…はい。」 タオルでゴシゴシ濡れた髪を拭いた後、借りた服に着替えさせて貰った 「ん?ゆきちゃんって着痩せするタイプ?」 自分より細いイメージだったが、借りた服は若干大きく感じた
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