第2話

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「あったかい…」 ゆきちゃんは、あったかいココアも持ってきてくれた 濡れて冷え切った体が温まり、思わず笑みがこぼれた 「あ。服ありがとう。」 言い忘れていたお礼を口にする 「あ、うん…」 ゆきちゃんは、俯いている 何か怒っている様でもある ずっと気になっていること… それを聞くなら今しかないっと思った 「ゆきちゃん、最近何だか変だけど…何かあった?」 恭の言葉に、びっくっと体を強張らせる 困ったような表情で 「何もないよ…」 っと小さな声で呟いた (何もないって感じじゃないじゃん) 隠し事をされているようで、ちょっと嫌な気分になった 「ゆきちゃん!!隠し事しないで」 <隠し事> その言葉に、衝撃を受けた その<隠し事>を伝えたら、君は僕の前からいなくなるじゃないか… そもそも<隠し事>をしているのは… 言えない…何も言えない。 友達としているいつづけるなら… 今は何も言えない 自分の言葉に、傷付いた様な表情を浮かべるゆきに恭は、自分が言い過ぎたと反省した 「ごめん。服まで借りて、迷惑掛けてるのに…酷いこと言っちゃてる…私」 いつも明るい恭が、落ち込む姿を見てゆきは一層落ち込んだ (そんな顔しないで…)
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