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外の雨は、既に止みかけている
遠くの方で、青空が顔を出している
「あの…夏祭りとこないだの土曜日…一緒にいたのだれ?彼とか?」
色々な事がありすぎて、自棄だった
恭ちゃんはきょとんとしている…
「男の人と二人で、仲良さそうに話していたから…」
聞くんじゃなかったっと後悔から、語尾はほとんど聞こえないくらい小さな声になった
「ごめん。気にしないで、見間違いだったかも…」
無理して笑顔を作る
恭ちゃんは、何かを思い出したように笑った
「多分、見間違いじゃない…」
(え?)
言葉が出ない
呼吸さえできない
「でも、ゆきちゃんの勘違いだよ」
恭ちゃんは、ふふふふっと笑って続けた
「前の学校の友達のお兄さんだよ」
(お兄さんと何故いたの?)
恭ちゃんは、僕の心を読んだかのように続けた
「空手の先生の息子さんで、凄いシスコンで…友達の美月について来るんだよ。多分、美月がそのとき側にいたはずだよ…ちっさい可愛い女の子」
鞄をごそごぞと漁ると、あの男と恭ちゃんと可愛らしい女の子が写るプリクラを見せてくれた
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