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勘違いして、暴走した自分が馬鹿みだいだ…
急に力が抜けた
(あ…馬鹿過ぎる。)
「恭ちゃん、もし…恭ちゃんに隠し事してたら、嫌いになる?」
思わず口から言葉が零れた
「え?隠し事?うーん?隠し事されたら、嫌いになるっていうより…心配かな?隠し事をしなきゃいけない事情を考えると…心配。」
じっと目を見つめられ、心を見透かされているようで…
思わず下を向いた
「私は、どんなことも受け止める用意してるつもり…だから、隠し事せずに打ち明けて欲しいかな…」
落ち着いた口調で、僕が欲しかった言葉をくれる
打ち明けてしまおうかっと思ったが、僕には勇気がなかった
多分、自分が傷つくのが怖かった
(情けない…)
悔しくて俯いていると、涙が零れた
「ゆ、きちゃん?」
恭ちゃんの声に、心が震える
(もう、ダメだ…これ以上、自分を殺すなんてできない…もう、楽になりたい…)
「恭ちゃん…ごめん…ごめん…もう…これ以上無理だ…」
声の震えが止まらない
(女々しいかな?)
「恭ちゃんが、許してくれるなら…本当の姿を知ってほしい。偽りの姿じゃなくて…」
顔を上げると、恭ちゃんは意味が解らないという顔で僕を見つめている
もう、行けるとこまで突っ走るしかない
例え、その先に道はなくとも
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