第2話

2/16
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
夏休みが開けても、夏の太陽は容赦なく照り付ける 「暑い…」 恭ちゃんは、ぐったりと机を抱き抱えるように座っている 汗ばむうなじが見える (目の毒だ…否…目の保養?????) 友達の関係いつまで続くんだろう… 友達の関係が終わる時は、二人の関係は終わりを迎える時 そんな事を考えていると、恭ちゃんはいつの間にか眠ってしまっていた 放課後、遠くで運動部の掛け声や、吹奏楽部の練習の音が聞こえる 二人っきりの教室は、とても静かで 恭ちゃんの吐息だけが聞こえる 熱そうだったので、パタパタと下敷きで扇いであげると、幸せそうな表情になる (寝顔かわいいな…) っと思ってから、机におでこをがんっとぶつける (ヤバい…最近、変態度がUPしてる気がする…) ちらっと恭ちゃんの方を盗み見る しばらく見続けて、ふっと悪戯心に火が着いた そっと、頬っぺたに触れる くすぐったいのか、恭ちゃんは寝たまま 「ふふふっ」 っと笑った (ぷにぷにしてる) 頬っぺたをそっと突っついてみる 女の子の頬の柔らかさに驚く 顔をすれすれまで近づける もう少し勇気を出せは、口づけ出来る距離だ (この数センチの距離が憎らしい) 顔を遠ざけて、ため息を零すと恭ちゃんの背に手を伸ばした 「恭ちゃん。帰ろう。ここで寝ると風邪引くよ?」 「にゃ!?寝てた!?」 かっと、目を見開くと文字通り、恭ちゃんは飛び起きた (『にゃ!?』って言った!?猫みたい…) 愛おしさに思わず、笑ってしまった 「おっし。帰ろう!!」 立ち上がった、恭ちゃんは僕の横に立つときょとんとした顔になっている 「ん?どうかした?」 見つめられて、心臓の音が大きくなった それを悟られないように、必死だった
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!