第2話

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「ゆきちゃん!!」 がしっと、両肩を両手で掴まえられた 「結構、背伸びてない?」 (え?) 一瞬、何の話しかわからなかった 返答に困っていると、恭ちゃんは興奮気味にしゃべりだした 「入学したばっかりのとき、私より目線しただったけど、今同じ位だもん!!」 そういえば、目線が同じ高さになった気がする 成長期まっしぐらだもんな… 成長期… 変声期になったら、僕はどうなるんだろう…? もうごまかしきれなくなる 学校にも来れなくなる また、部屋に隔離されるのかな? 「成長期だからかな?あんまり、大きくなりたくないけど…」 あはははっっと笑った いや、上手く笑えた自信ない 恭ちゃんの表情が一瞬変わったの見逃さなかった (あぁ…嘘ついちゃった…) 本当は、早く大人になりたかった 背も、恭ちゃんより高くなって、恭ちゃんを守れる様な男になりたかった でも、大人に…男になったら、恭ちゃんの前から消えなければならない 一緒にいれる時間は、思っていたより短いのかもしれない
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