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「ゆきちゃん!!」
がしっと、両肩を両手で掴まえられた
「結構、背伸びてない?」
(え?)
一瞬、何の話しかわからなかった
返答に困っていると、恭ちゃんは興奮気味にしゃべりだした
「入学したばっかりのとき、私より目線しただったけど、今同じ位だもん!!」
そういえば、目線が同じ高さになった気がする
成長期まっしぐらだもんな…
成長期…
変声期になったら、僕はどうなるんだろう…?
もうごまかしきれなくなる
学校にも来れなくなる
また、部屋に隔離されるのかな?
「成長期だからかな?あんまり、大きくなりたくないけど…」
あはははっっと笑った
いや、上手く笑えた自信ない
恭ちゃんの表情が一瞬変わったの見逃さなかった
(あぁ…嘘ついちゃった…)
本当は、早く大人になりたかった
背も、恭ちゃんより高くなって、恭ちゃんを守れる様な男になりたかった
でも、大人に…男になったら、恭ちゃんの前から消えなければならない
一緒にいれる時間は、思っていたより短いのかもしれない
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