第2話

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(恭!?おまえ!?) 呼び捨てした上に、おまえって言っていた 怒りにかっと顔が熱くなる (何だよ?あいつとデートだから、僕の誘い断ったのかよ…) 何も出来ない自分が歯痒くて、ぎゅっと拳を握り締めた 「ゆき?どうかした?」 月子さんの声にはっとする 「え?あっと…3階の和モノの雑貨屋さんに行きましょう!!」 あの男と恭ちゃんの事を無理矢理頭から追い出した その場から、一刻でも早く離れたくて、急ぎ足で3階へ向かった 「ゆき?何かあった?」 月子さんが心配してくれる 「僕は、ここにいて…生きていている意味あるんですかね?」 思わず、弱音を零してしまう 「ゆきちゃん…」 月子さんは、何と答えていいのか…答えが見つからない様だ (月子さんまで、困らせちゃってるな…馬鹿だな僕…) 反省と後悔ばかりだ 恭ちゃんみたいにポジティブに物事考えられたらいいのに… それから、敬老の日に祖母に渡すプレゼントを見繕って購入した (あ、綺麗な髪飾りだ…) 薄いピンク色した小さなバラがモチーフの髪飾りだった (これなら、髪が短くても使えそうだな…) 髪飾りを手にし、すぐに購入を決めた 「ご自宅用ですか?」 おたんご頭の店員さんが、にっこり笑っている ちらっと月子さんの方を向くと、隣のお店でベビー用品をしげしげと眺めていた 「プレゼントなんで、包んでもらっていいですか?」 急いで伝えると、店員さんは「かしこまりました」っとにっこり笑った
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