第1話

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初めて結婚したいと思った女=せつ子。 1つ年上の二十歳で、小柄で綺麗で可愛い女性だった。 彼女との出会いは、仕事関係の電話から。 彼女と次第に長電話をするようになり、デートする事になった。 俺は、彼女に着ていく服装を伝え、彼女が俺を判るようにして会った。 俺は彼女が判断出来ない。 何故そんなに逢い方をしたのか…… 俺の自信だったのだと思う。 中学3年になる頃から、近所のお母さん達の、俺にかけて来る声のトーンが変わった。 猫なで声とでも言おうか、高く細い声で、彼女は居ないのとよく訊かれるようになり、居ないよと答えると、中には、私が若かったら……と、冗談めかして言うお母さんも、何人か居た。 3年の夏、ふとしたきっかけで、10歳以上も年上の女性と知り合い、その独り暮らしのアパートに、学校帰りにたまに遊びに行くようになり、偶然のひょんな出来事がきっかけで、その女性と男女の仲になった。 最初の時は、射精する感覚を、オシッコの出る感覚と間違えて、必死に耐えて、耐えぬいた。 この話は、また書く機会が在ると思うが、性的にも無知なチェリーボーイが、経験豊富な女性を相手にして、感じさせたのは事実だ。 俺は彼女から、『貴方は全女性への、神様からの贈り物のような男だわ。』と言われ、この言葉は、以後の俺の人生を決定付けた言葉になった。 その後の何人かの女性との遍歴を経て、その言葉に対して、それなりの自信を付けたから、彼女にだけ判る方法を取ったのだと思う。 月光の下の王子様だと、付き合った女性の1人に言われた事があったが、そこそこ彫りが深く、奥二重の瞼に高めの鼻、厚過ぎない唇は、整った印象を与えていたのだと思う。 身長 172cmは、当時としてはそこそこの長身でもあり、標準体重の体型は、スラッと見えたのかも知れない。 自分は嫌いだったが、プクッとしたお尻は、ゲイの人間に絶賛されるほど、黒人の尻に似ていて、尻フェチの女性を惹き付けたのかも知れない。 又、当時はファッションに凝っていて、多少奇抜とも言えるデザインの服を着て居た。
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