第1話

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ゴツイ顔にがっしりした体型のその友人は、中学の同級生で、女性にモテナイ事を自覚している人間で、今ならさしずめ、女芸人の光浦靖子を男にした感じの顔立ちで、年に3回程、俺が女友達数人誘って、日帰りで遊びに行く仲間に入っていた。 女性と話す機会など、その時くらいしか無かった為か、その事に恩義を感じていてくれているらしく、布団まで敷いてくれた。 外で待っていたせつ子を招き入れ、抱き寄せると、布団に倒れ込み……熱い夜を過ごす事になった。 せつ子は、小柄な身体で全体もほっそりしているのだが、乳房は大きく、尻も程よく張っていて、スタイルは良い。 俺は、せつ子の身体を味わう為に、ノーマルな体位から直ぐに「松葉崩し」に移行し、長い時間をせつ子の中に入って過ごした。 せつ子の締め付けは凄く、まだ若く未熟だった俺はコントロールに失敗し、そのまま2度目に突入したほどだ。 せつ子は、感じてくると、自分の指先を咬んだり、俺の耳たぶを甘噛みしたりする。 喘ぎながら耳たぶを甘噛みされると、その喘ぎ声が、なんとも色気に満ち満ちて聞こえ、突き上げるごと、角度の変化ごと、喘ぎの発音や強弱、高低が変化し、俺は、それでせつ子の感じる場所が、手に取るように判った。 1度コントロールに失敗した後は、最初に抱くという高揚感も緊張感も減る。 それに、最初の射精の時に、せつ子の腰と太ももが微妙に震えたのも感じとっていたし、せつ子が射精を受けて、せつ子なりの絶頂を極めたという確信もあったから、喘ぎ声が高く変化した場所を責める余裕も持つ事ができた。 2時間ほどの間に、せつ子は何度も絶頂に達し、俺は、時にキスの口の中でその喘ぎを吸い取り、時に耳たぶを噛まれながら、直にみみに聞こえる、その喘ぎを楽しんだ。 翌日は日曜で、会社は休みだったから、朝の6時頃に、俺はせつ子を抱いた。 せつ子に覆い被さってのキスの後、俺は体を仰向けにして、左胸に頬を当てているせつ子の、髪を軽く掴むと、下半身に向かうように頭を押した。 せつ子は、そのまま頭を下半身に向け、可愛い唇に含んで、舌で転がすように動かした。 俺は、当時は19歳で、せつ子は1つ年上の20歳。 せつ子から歳を訊かれた俺は、1つ違いだと答えたものだった。 せつ子は、それを年上だと思ったらしい。
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