第1話

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俺は強くせつ子を抱きしめ、せつ子はぐったりと動かない。 暫くそのままの姿勢でいたが、射精したJrは徐々に勢いを失い、せつ子の中から抜けて出た。 この日から、本当にせつ子は魅力的なパートナーになった。 小柄なせつ子は、どんな姿勢を取っても豊かな乳房に手が届き、快感が高まると、せつ子はギュッと俺を抱きしめ、腰を激しく打ち付けてくる。 そして、快感の全てを込めて、俺の耳を舌で舐め、耳タブといわず耳の穴といわず舐め回し、イク瞬間に耳タブを軽く噛み、それまで激しく打ち付けていた腰を大きく引き、ハウァーっと大きな喘ぎ声を上げると、全身の力が抜けてぐったりとする。 俺の母にせつ子を紹介する前の、正月も開けない3日に、せつ子が母親と共に、何処で調べたのか、我が家にいきなりやって来た。 俺の母は驚いたが、一目でせつ子を気に入ったらしくて、せつ子の母親の話を、食い入るように身を乗り出して聞いた。 せつ子が結婚を熱望している事。 お祖父さんだけが反対している事を話すと、母は俺に命令した。 『家は貧乏で財産も無いけど、誠意を見せてせっちゃんをお嫁さんにしなさいよ。お嫁さんにしないと許さないからね。』 そして、せつ子の母親に言った。 『家はせっちゃんをお嫁さんだと思っていますから、何時でも泊まりに来てもらいます。良いですね。』と言い、誠意を見せる為に、泊まり掛けで手伝いにやりますと付け加えた。 そして、その日のうちに、俺はせつ子の家に行き、お祖父さんに挨拶する事になった。 母が急いでお菓子を買いに行き、その手土産を持って俺はせつ子の家に行った。 1時間ほどバスに乗り、そこで乗り換えまた20分ほど、かれこれ2時間近く掛かる距離だから、お互いの母親同士が泊まる事を認めたのも、お判り頂けるだろう。 せつ子の母親も、俺に好感を持ってくれたのは間違いない。 せつ子の家は大きかった。 小さな、それでも8畳程の二階建ての蔵があり、この蔵の大きさで、実は我が家の2倍の広さがある。 母屋は、大きめの囲炉裏があり、そこを含めて7部屋。 それもちょっとした和風旅館の部屋位の大きさだ。 農地改革の前は、多少の小作が居たというのも、本当に頷ける。
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