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タクシーに揺られ、到着したのは西麻布
住宅街に並んで見えないように開いた間口が二人を吸い込むように受け入れた
真っ暗な階段を降りると、ボーイが何人か立っていた
「橘様いらっしゃいませ」
男はそう言うと二人の先頭に立ち少しいりくんだ場所へと案内する
高価そうなシャンデリアが妖艶な色を輝かせ、いかにも富がある風貌の客達がくつろいでいる
そんな客を横目にみながら、奥へと進む
ボーイは立ち止まると
スモークががった自動ドアの横のボタンをピッピッと押した
暗証番号であろう数字を打ち込むと、ドアがスーッと開いた
「どうぞ、こちらです」
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