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リハーサルが終わり、憂は辺りを見回した
遠くのほうで晶の頭がみえる
人をかきわけ、憂は晶の近くまでたどり着いた
「晶っ」
憂のその声に気付いた晶が
「あら、憂」
にこやかにこちらに向かってあるいてきた
「今日はどうだった?」
晶のその笑顔に
「それは私が聞きたいくらいだよ…
初めてであんなのでいいの?」
不安な顔をすると
「やぁねぇ、これから個別レッスンするに決まってるじゃない~
あと本番前に一回、リハーサルやるし。
でも今日もなかなか悪くはなかったけど?
今時堅苦しいウォーキングなんてないし。
憂は憂の個性を出せばいいのよ~。」
少し心が軽くなったかのように肩の力が抜けた
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