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「ごめん、ちょっといいかな?」
男はやけに爽やかな笑顔で亮に話かけた
「何だよ?お前?」
明らかに目上の人間なのにも関わらず、怒りが抑えきれなく、荒い言葉が出る
「おれは鮎川、彼女の今度のショウを仕切ってるんだけど、何だかモメてそうだったから戻ってきたんだ」
「はぁ?だから?」
敵対心むき出しで鮎川につっかかる
「いや、彼女、今大切な時なんだよ?
でも、君が今彼女を支えてあげてくれなきゃ、崩れてしまう
こっちに歩いて来たって事は、ケンカしたんじゃないの?」
「━━…」
鮎川の言葉にやっと少し冷静を取り戻すが、
あまりにも筋の通った言葉に言葉がかえせなかった
「誤解はされたくないからね。
━━━━━……今はね」
最後の言葉の意味に気が付かず、
「━━━…すいません」
無礼な態度を取った事に対し、詫びを入れた
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