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(ここ………○○○○じゃねぇかよ!!!)
亮は六本木のクラブの店の真ん前で呆然と立ち尽くしていた
晶とたまに良くくる店で、多少顔が効く店だ
ハッと我にかえると
慌てて店の中に入る
カウンターを素通りし
そのまま扉を開いた
(相変わらずやな匂いだな……)
甘い煙の香りに、少し気分が悪くなりそうになりながら亮は寿司詰状態の人だかりをかきわけ奥へと進んだ
時間はもう二時をまわっていて、一番の動員時間真っ只中だ
このハコはかなりの広さで、階数別にジャンルがわかれていて、ちょっとやそっとじゃ人を見つけるなんて容易くはない
それでも憂は多少身長もある
普通の女の子よりは探しやすい筈だ
亮は根気よく、ワンフロアずつ探して回った
━━━……俺…常にこんなことばっかりしてねぇか?
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