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「しっ…しんじらんない!!!」
車を勢い良く降りると、国道めがけてツカツカと歩き始めた
「オイオイ…とんだはねっかえりだな……」
鮎川は憂の後を追うと、細い手首を掴んだ
「離して」
「何だよ?お前なんでそこまで意地はってんの?
何が怖いの?」
「はっ!?」
「俺に惚れちゃいそうで怖いわけ?」
━━━……なっ……!?
「ふっ……!!」
「ふざけてないよ、ちょっと意識しすぎなんじゃない?
意識していいけど?」
意地悪な笑みを浮かべ、鮎川はグイッと掴んだ腕を引き寄せた
「俺はお前の為なら何だってしてやるよ」
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