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「あふぁ~ぁぁあ゙」 彩りどりの紙袋を抱えて憂はソファの上でうなだれ、溜め息まじりの声を出した 「なんて声出してんのよ…」 晶が呆れて憂に声をかけた 「だってぇ………亮がぁぁ~」 つまらなそうに口を尖らせてテーブルに手を伸ばし、そこにあったミネラルウォーターを掴んだ ヤケクソのように買い物をすませ、憂は事務所に来ていた 「あっ!」 「何よ……騒がしいわね…」 「晶っ!今更だけど、お給料っ!!」 「なに?振り込まれてなかった?」 晶は不安げな顔をして問いかけた 「いや、……あ、やっぱりあれってお給料なんだ………」 「あら?足りなかったかしら?」 全然足りすぎてマス………
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