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トボトボと歩きながらメイク室へ向かっていると
「憂~っ!」
後ろから亜矢が声かけてきた
「あっ!オハょ~」
「おはよっ!何?なんか暗くない?」
亜矢は、肩を落としてあるいている憂に直ぐに気づき、
「う…ん…、彼に今日の事言うの忘れてたの…
そしたら連絡が来なかったの…」
しょんぼりする憂の肩をポンポンと叩くと
「いいじゃん…私なんて、ずっと片思いなんだから。
彼がいるだけマシよっ」
━━…あっ…そうだった…
などと焦りながら
「あっ…そだよね!贅沢だよね…」
「そうだよっ…って言っても」
やけに明るい亜矢をみつめながら不思議に思っていると
「言っても?」
「今日、この会場にいるんだよね…仕事で!
きっと私の仕事現場初めてみるはずなんだ!
もしかすると、惚れなおしちゃったりしてっ!!」
バシッ!
っと亜矢が勢いよく憂をはたいた
「えっ!!?そうなんだ!!??
それはチャンスだよね~」
などと二人で笑いながら控え室へ向かった
………そっかぁ…皆色々と大変なんだなぁ…
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