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「…………なんなの一体!?」 可南子がいきり立ちながら鮎川に向かって叫んだ 「………いや………ハハ…」 鮎川が苦笑いしながら、憂をチラッと見た 「いきなり帰って来いって言うからレセプション抜け出してきてみたら、 どうして憂が泣いてるのよ?」 「いや、……俺的にもアクシデントだったから、姉貴にまかせようかと(笑) 俺弱味につけこむの好きじゃないんだよね…(笑)」 「何言ってんの?」 眉間にシワを寄せながら、可南子が鮎川の頭をパシッとはたいた 「…………憂?」 可南子が憂に声をかけても、憂は泣いたまんまソファにうずくまったまま、顔をあげようとしない 「ちょっと…透、こっち来て」
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