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独特の薬品の匂いが鼻につく ゆっくりと瞼をあければ、パイプ椅子の上で雑誌を読んでいる晶が見えた ━━━━……あたし……?? そのまま黙って晶を見つめた 懐かしい……… こんなに近くで晶を見たのは久しぶりだと、 思わず目頭が熱くなった 「憂?」 その時、憂が目覚めた事に気付いた花が、憂に近づいて来た 「………は……な……」 とっさに朝の出来事を思い出す 「………ごめんっ!!憂」 スラッとしていて、サラサラの栗色の髪が揺れ、花の頭が布団についていた 「━━…!!??」 .
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