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車に乗り込もうとしていた可南子が憂に気付き、
「あら?なに?」
不機嫌そうな顔をした
「あのっ!!………どうしてユマさんは………」
あまりにも勢いよく飛び出してきてしまい、うっかり思った事が直ぐに口に出てしまった
「……ああ。あの子はまだまだよ」
冷ややかな冷たい口調で可南子が言った
「………私は……」
「憂?貴方はモデル志望でしょ?
ユマとは違う。
たまたま貴方はうちでアルバイトをしてるけど、私と同じ仕事が先にあるわけじゃないわ
あの子にはあの子の順序があるの。
妙な同情なんていらないわよ。
それに…………貴方には本場の空気を感じさせてあげたいのよ
いつか恩返しはしてもらうつもりだから、深く考えないでついていらっしゃい」
「………可南子さん……」
「ユマの事は心配いらないわ。これもあの子が選んだ道よ。
そんなに甘くないのよ。私の仕事。
じゃあね」
そういうと可南子はサッと車の後部座席に乗り込んだ
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