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相変わらずの亮の無茶苦茶な言葉にも
この時ほど
胸に響いた事はない
「…忙しいから無理……」
少しはにかみながら
涙を拭った
「忙しい忙しいって
どんだけ忙しいんだよお前?」
晶と亜矢がうかれて仕事をいっぱい取ってきてくれる為、
憂のスケジュールがパンパンになっていた
「ね…」
やりたかった仕事にようやく戻れて
亮に逢いたいなんて理由で休みが欲しいなどといえるはずもない
…………逢いたい……けど……
「はぁ~いいよ…また俺が行くし……
お前がニューヨークうろついてんの見つかる方がまずいしな」
一瞬亮の言葉に
また沈む
………やっぱり見つかったらダメなんだ……
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