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だから俺は自分の感情を結局憂にぶつけてしまう
「何勝手に帰ってんだよお前?」
あの時、目が覚めて
隣にいたはずの憂が居なくなっていた時の空虚感が蘇る
勢いで声が少し荒くなってしまった
「あ……………」
憂が小さく声を出したけど、
何だか興奮していて気持ちが落ち着かない
「何黙ってんの?」
ついいつもの癖で強気に出てしまった言葉に
「ごめんなさい………あたし…」
結局悪いのは俺なのに
憂に謝罪の言葉を吐かせる俺は最低だ
悪いのは俺
憂は何にも悪くない
謝らなければならないのは…俺のほうなはずなのに
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