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まだ来てないのか…
ホッと胸を撫で下ろして、何だか拍子抜けした気分で個室に入った瞬間
「……あ」
目の前の人物を見た瞬間
一気に身体がビクッと揺れた
「……やぁ」
不敵な笑みを浮かべて、その人は俺を見た
「…す、すいません…遅くなって」
約束の時間より早く来たのに、俺はビビって謝ってしまった
「…ん?約束の時間より早くない?
晶は少し遅れるみたいだよ」
落ち着いた声で話す甲斐さんに
「………あ……そうですか……」
やな汗が出てきそうになりながら、俺は向かい側のソファに腰をおろした
…………何で甲斐さんが先に来てんだよ!?
てか晶なに遅刻してんだよ!!
自分の事を棚に上げて
俺は晶が早く来るように祈った
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