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「…………葛城……」
ネクタイをキチンと締め、やたらに小綺麗なインテリジェンスな中年男性が、俺に厭味な笑顔を向けて立っていた
「……何をなさっているのですか?」
何もかもわかっているくせに、嫌な野郎だ
「見たらわかんだろ?
仕事だ仕事」
俺はぶっきらぼうにそう言うと、
「左様でございますか………こちらは会長のお部屋でございますが?
亮様のお部屋は……」
「そんなこと言いにわざわざ来たのかよ?
お前は解雇だっつっただろ?」
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