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「あまりこういうやり方は感心いたしませんね」 「感心していただかなくて結構 どうせ葛城だって兄貴側の肩を持つんだろ?」 俺はパソコンに視線を戻し、呟くようにそういった 「そういう訳でもありませんが?」 耳の端に、葛城のやんわりとした声が届いた 「え?」 「別に慎一様の事は関係ございません だだ、いきなり電話であのような事を聞かれて、すんなり話すほど口の緩みはない、といっただけです 急にどうされたのか、と思いまして」 「………」 「顔が腫れ上がってますが…喧嘩でもされたのですか?」 「…なぁ、どうして兄貴はあんなに周防に固執してんだよ?」 俺は葛城の問い掛けを無視して聞き返した 「そうですね…それは慎一様のお考えで私にはわかりかねますが…」 「…何だよ、葛城が何にもしらねぇなんて、そんなはずないんじゃないの? 知ってるくせに?」 俺は馬鹿にしたように笑いながら、葛城を見ようともせず、パソコンから目を離さなかった
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