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正直、勢いだけで先走りしていて
俺はがむしゃらに行動しているだけで、何の前進も出来ていなかった
誰を信じて、誰と行動したらいいのかすらわからない
時折、社内で会話を交わす社員達の視線が、「親のスネをかじる七光り」といっているようにしか見えない
皆、長いものに巻かれようと
必死にゴマをすってくる
たかだか二十歳すぎの若僧に、「凄いですね」なんて言葉が見え透いたお世辞だって事くらいわかる
そんな解りやすい奴らに、真面目に話す気分にすらならない
「……失礼致します…」
ノックと共に、俺の専用オフィスのドアが開いた
「…ああ………………」
…………あ
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