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憂はゆっくりとドアをあけて車を降りると、キョロキョロと辺りを見回した
見たことも来たこともない風景で、ここが何処なのかもわからない
そんな憂をよそに
女性はスタスタと歩いて行く
「こっちよ」
立ちほうけている憂に手招きをすると、その女性は高級そうなマンションの前で憂が追いつくのを待っていた
「……あの……何しにいくんですか?」
女性の高圧的な態度に少し怯えるように憂が問い掛けたが、
「………来ればわかるわ」
相変わらず詳細を言わない女性に、いい加減それ以上聞くのも面倒になり、
黙ったまんま女性に続いてマンションの中へと入った
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