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繭莉が自信喪失で、落ち込んでいる事 他のモデル達も、覇気がなく、目立った子が現れない 憂というカリスマモデルが一世風靡した後に、それを超えるというのは、よほどのカリスマ性でないと難しい 憂に似たモデルを起用しても、それは憂を真似た偽物 憂とは違う、個性あるモデルも、 なかなか今の時代、伸びることも難しい 「……アンタに頼む事じゃないかもしれないんだけど……… 繭莉の事も、お願いしたいのよ」 そういう晶に、憂は心良く頷いた 亜矢からは何も知らされなかった きっと、気を使ってくれていたのだろう 「亜矢に、相談してみるよ」 晶は、忙しいのか、慌てている様子だったので、会話はそこで終わった 必要とされる事が、こんなにも活力を与えられるものだったのかと、初めて知った 今までは流れに流され、自分の確固たる意思で動いて来たわけじゃない 初めて、責任感と、使命感のようなものが、憂の中に芽生えた時だった
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