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「す、周防が………倒産!?」 専務室に、亮の声が響き渡る 「はい、ここ最近の経営不振がついに響いたのか、全事業において、不渡りが続出のようで、発表は直ぐにでも明日、ではないかと」 葛城がゆっくりと静かに話す 「晴香様のお遊びも、少々堪えたようですけどね」 微笑をしながら、葛城が付け加えた 「………もしかして…」 「橘出版の買収、その後、橘出版の経営は悪化、 新たに貴方のお友達が立ち上げられた会社へ圧力を掛ける為に、少々お金を使い過ぎたようですね そのほかにも、貴方の婚約者様が、やみくもに動かれたツケも後押ししたようです」 「……そこまで調べてたなら、教えろよ」 呆れて亮が呟くと 「話せば貴方は、動かれたでしょう? それは余りにも得策ではない」 根性悪すぎじゃねぇの?葛城 黙ったまま、葛城を見据え、 亮は考えた 単純に周防が傾いたのは個人的にはラッキーだが 婚約していた手前、「うちのグループは知りません」では済まない 「まずいな…」
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