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繭莉に観念し、準備を終えると、二人はマンションを出た 大通りまで後少し、といった時だった キキィーッっと目の前に黒塗りの車が止まり、中から大男が二人出て来た 「なっ…………!?」 憂がオドオドとすると 「何なのよ!!あんたたち!!!!危ないじゃないっ!!!」 繭莉が大声で叫んだが虚しく、二人は車の中に連れ込まれてしまった 「ちょっと、何すんのよっ!!!」 最後まで騒ぐ繭莉に、クロロホルムを嗅がせておとさせられてしまった 「まっ…繭莉ちゃんっ!!!?」 急な出来事に頭と身体がついてゆかず、身体が震えて止まらない その時 「お久しぶり」 何処かで聞き覚えのある声が、前方から聞こえて来た 「………あな………た……」
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