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泣きじゃくる憂を、抱きしめようとした手を
引っ込めた
何だか、触れちゃいけないみたいな
汚がしちゃいけない、壊れ物みたいに、
憂はクリアで、ガラスみたいに、脆くて………
「………ごめっ………なんて……い、言わっ………」
なんて?
二人の空間が、まるで何にもない真っ白な世界みたいに、時間が止まった様に感じた
身体全体に、力が入って
憂の言葉に耳をかたむけているハズなのに、
聞き取れない
いや、聞かないように意識が何処かに置いてきぼりみたいな感覚だ
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